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 1999年、ホンダが久々にFRレイアウトで送り出してきたスポーツモデルがS2000だ。走り出してまずすごいと思うのが、すべてにおいて剛性感が出ているということ。オープントップでありながら、荒れた地面を飛ばしていってもAラピー周りやスカットル回りはビクともしない。さらに駆動系もボディーとの取り付けに関してのダンピング・バランスがしっかりと図られており、レーシングカーのようなリゾット感が出ている。数値上の剛性も高いのだが、それ以上にすごいのがドライバーへそのしっかり感を伝えてくることだ。剛性を上げるということは、車両重量の増加へと直結するが、S2000は電動トップを備えながらも1240kgと抑えている。
 エンジンは2リッターだから大排気量車やターボ車にはかなわない部分もあるが、9000rpmをリミットとして回転でパワーを稼ぐ快感、スポーツカーを官能的にさせるという面では世界的に見ても一級品。リッターあたり125psというハイチューニングをLEV(ローミッション・ビークル)で達成しているところはホンダの技術力の証だ。低速トルクにはそれほど多くを期待できないが、6速MTのギア比が適切なこともあって、美味しい回転域を使えるのでもどかしさを感じることはない。フロント・ミッドシップとされたことでフロントの感性マスを感じさせず、ノーズの動きはFRとは思えないほどシャープだ。ヨーの立ち上がりが素早くよく曲がるということはスポーツカーを楽しくさせるが、ちょっと過敏に思える部分もあり、特に高速域ではやや神経質な面も見せる。エンジンもシャシーも一級の性能を持っているが、ドライビングが難しい一面も持っているのがS2000だ。

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Length
   4135mm
Width
   1755mm
Height
   1285mm
Mass
   1240kg
Output
   250ps/8300rpm
net
   22.2kgm/7500rpm
Torque
   直4/DOHC
EngineeType
   1997cc
Displacement
   NA
Aspiration
   FR


▲マシンの挙動について模型で説明。
まず初めてまじまじとその外観を見たとき思わず溜息が出てしまったよ。何といっても急激に鋭くなっているノーズが素晴らしい。それにヘッドラトも大胆な形をしていて、見る者の目を引きつける魅力的なラインだ。全体的なマシンの形状もエアロダイナミクスを極限まで計算され尽くされたかのような、とても女性的な曲線を描いているよ。まさに夢のマシンといった感じだ。内装は、すっぽりと身体がシートに密着してこれぞスポーツカーという感覚だった。乗り込むまではちょっと狭いけど、コックピットに収まってしまえばある程度までは後ろに倒したりできるので、理想的なポジションに調整すればとても快適だ。それから中央のギアボックスやサイドブレーキがある部分はかなり広く作られていたから、室内は意外と広く感じられるよ。2人乗りのために作られた車だけに、2人乗っても全く窮屈な感じはしないので驚いた。むしろゆったりとしていたよ。またS2000の特長であるソフトトップも全自動で開閉できるので、これからの季節は最もオープンカーとしてふさわしいシーズンだけに楽しみだ。メーター類はF1を意識しているらしく、すべてデジタル表示だった。回転計は光の帯が伸び縮みし、速度は数字で表示されるのが見やすかった。テスト走行は、静岡の日本平という峠道と、東名高速道路の静岡ー御殿場間の往復(所要時間片道約50分)で、ドライコンディションとウェットコンディションの2パターンでおこなった。まずは日本平での感じだけど、何と言ってもノーマルでもサスペンションがとても硬いため、道のでこぼこや微妙な感触がじかに伝わってきて、まるでタイヤと一体になったような気分だった。ハンドリングはとても鋭くて、自分の意志通りに正確にマシンが反応してくれる。フロントはとても長いけどリアは短いので、小回りも利くし、しっかりと地面にグリップしてくれるのでかなりタイトなカーブでもアクセルを踏み込んでいける。それまでのサニー(1500cc)だと、急な登りでは二速に落としていたけど、S2000は馬力があるので3速でふもとから山頂までスムーズに登っていけたので感動したね。高速道路では140kmまで出してみたんだけど、振動はほとんどなかったよ。軽くアクセルを踏むだけでスピードが出るから、ずっと走っていても全く疲れることはなかった。追い越し車線にいた他の車は、僕のS2000を背後に感じると、みんな走行車線に入って道を開けてくれたよ。ただ、オープンカーだからソフトトップのつなぎ目から風の音がゴーゴーと聞こえて、カーラジオは全く聞こえない状況だ。これはハードトップが来れば解消されると思うから心配はしていないし、この風の音がオープンカーの特長なのだから悪い気はしない。




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